第6回 志らゼミ


10月25日(金)に、【ステップ③誰かならね。】として【あなたが刑罰を下す立場ならどうする!?】をテーマに志らゼミを実施いたしました!

今回は、1916年に森鷗外が発表した『高瀬舟』を原作とした映像を見て、その後、“自分が喜助(登場人物)を罰する立場だとしたら、どのような刑罰を科すか”を考えました。

~ストーリー~

京都の罪人を遠島に送るために高瀬川を下る舟に、弟を殺害した喜助という男が乗せられた。護身役の同心である羽田庄兵衛は、喜助がいかにも晴れやかな顔をしている事を不審に思い、訳を尋ねると、喜助が事件の悲しい内幕を語り始める。時代の世相を見事に借景し、かつ安楽死や貧困問題も盛りこみ、現代にこそ同調できるテーマを百年以上前に見事に描いた名作。(「BUNGO 日本文学シネマ」HPより)

果たして喜助の罪は“殺人”なのか。罰として遠島が妥当なのか。

当時数多くあった刑罰のうちから、こちらで下手人(死刑)・遠島(島流し)・追放(特定の場所から追い出す)・過料(罰金)の4つを選び、自分だったらどの刑罰を科すか、またそれはなぜかを考え、発表してもらいました。

上記の「ストーリー」にもあるように、現代にも通ずるテーマが含まれており、それぞれがさまざまな視点で物語をとらえている様子が印象的でした。


~参加者の感想(※抜粋)~

・「被害者のことを考える」ということであれば、この場合はどうなんだろうか。

・思ったより遠島を選ぶ人が多いのだな、と驚きました。

・生命とは?その価値とは?そもそも人が人を罰することができるのか、などいろいろなことを思い浮かべた。

・先生の「喜助がうそをついているかも。」を聞いて、たしかになと思った。

・同じ映像を見ているのだけれど、それぞれのシーンに対する受け取り方、感じ方がみんな違うことを、意見を聞きながら思いました。

・色々な人の意見が聞けてとても良かった。

・死に対して深く考えさせられた。

・久しぶりにこの話に触れたので、懐かしい気持ちになりました。


参加してくださったみなさん、ありがとうございました!

★次回の志らゼミ★

11月29日(金)

18:15~19:15

ステップ④周りとね。

あなたは公正な判断ができるか!?

※次回は、スタッフの野木が担当です!!


(片岡 明日香)

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