地理っ子クラブ~ポーランド~
6月24日(水)に、今年度初の地理っ子クラブを開催しました。
今回は、ポーランドにスポットをあてました!
初めに、久遠塾スタッフの片岡が、一人旅でポーランドを訪れた際に撮影した写真を元に、ポーランドの説明をさせていただきました。
そして、今回の地理っ子クラブの目玉でもある、アウシュヴィッツ博物館の説明の際には、スペシャル講師として、中谷 剛(なかたに たけし)さんをオンラインでお迎えしました!中谷さんは、1997年に公認ガイドの資格を取得し、以後、唯一の日本人ガイドとして、ポーランドのアウシュヴィッツ博物館でお仕事をされています。
当日は、ポーランドのオシフィエンチム市と白糠町をzoomでつなぎ、お話していただきました!
第二次世界大戦中にナチスドイツによって行われた、ユダヤ人を強制収容し、虐殺するホロコーストという政策。日本では考えられないことが、ヨーロッパで行われていたという事実を、私たちにわかりやすい言葉で、丁寧に説明してくださいました。
また、中谷さんは、ポーランドでガイドの仕事をすることに対し、
「歴史的事実を継承していくことの意義を学び、そして、私たちも抱える戦争の歴史を、日本人に日本語でわかりやすく説明することが私の役目である。」
とおっしゃっていました。
当日は、30名の方々にご参加いただきました。
今回は、参加者のみなさまの感想(一部)をご紹介します!
〇これまで、小説や漫画、あるいは映画でしか知識を得たことはなかったが、画像でも十分に当時の状況が伝わった。
〇ヨーロッパにおけるユダヤ人差別の根深さはなかなか日本人には理解できないと思います。宗教の対立、移民排斥など、ヨーロッパの抱える問題の大変さを改めて実感しました。
〇立場や国によって、歴史は人によって印象は違うものなのですね。
〇人間の本質という言葉を自分自身に問いかけ、自分では気づかないヘイトのような差別意識に日常気にかけて生きていきたい。
〇平和の尊さをかみしめながら歴史を学び、二度と繰り返さないために行動していきたいと思う。
〇友人にアウシュヴィッツ博物館に行った時の話を聞いて、心にとても人間の怖さが感じられ、もっと知りたいと思っていて、今日専門的な話を聞けて、とても勉強になった。
生徒たちも、自分たちの住む世界や時代とはかけ離れた話で難しい内容だったと思いますが、一生懸命話を聞き、そして、一生懸命自分たちの言葉で質問を考えていました。
時間が限られていたということもあり、他の参加者のみなさまからの質問については、後日、中谷さんにメールさせていただきました。すべての質問や感想に対し、丁寧にご回答いただきました。本当にありがたい限りです。なお、中谷さんより頂いた回答につきましては、次号の白糠町広報に掲載させていただく予定です。広報は、白糠町のHPからもご覧いただけます。
中谷さんが快く引き受けてくださったおかげで、実現した今回の地理っ子クラブ。スタッフも、まさか実現するとは……!と正直初めは驚きました。
普段なかなか訪れることができないアウシュヴィッツ博物館のことを、中谷さんからお話しいただけたことで、北海道の地で体感することができました。中谷さんには、ご協力いただけたことを、本当に感謝いたします。
次回の地理っ子クラブは、
日時・内容等が決定次第お知らせします!
次回の地理っ子クラブもお楽しみに!
(大門 桃)
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